国税庁はこのほど平成18年中に死亡したものについての申告事績を公表しました。同事績によると、死亡者数は108万人、相続税の課税対象となったのはこのうち4万5千人(4.2%)となっています。
相続税調査の件数は1万4061件で、申告漏れが見つかった割合は85.8%となっており、調査の対象となると高い確率で申告漏れが指摘されている現状が分かります。1件あたりの追徴税額の平均は779万円です。
事例としては海外資産の申告漏れが多くなっています。海外資産関連事案364件について調査した結果、申告漏れを把握した件数は292件(前年比23.2%増)、1件あたりの申告漏れ課税価格は5075万円となっています。海外資産における申告漏れは多額に及ぶことが多いために税務当局も重視している模様です。